こんにちは!
今日は肩の痛みと胸の関連性について考えていきたいと思います。
私は普段、体操選手の治療もしているのですが
肩の故障は本当に多いです。
よく見られるケース
中でも最近見られるのは、棘下筋や小円筋、三頭筋などの短縮(機能的)で上腕骨が上前方変位することで起きるインピンジメントや二頭筋長頭腱の痛みが多いと思っています。
体操は体の前側に力を入れる機会が多いため
アライメントをみると
肩甲骨が外転、前傾しているケースが多いです。
そのためトレーニングでは、肩甲骨を内転位で肩の動きを起こし、促通させるトレーニングを行っていたりします。
肩甲骨が外転位にあると動作を行う中で外旋筋は短縮域で発揮されるため、短縮したままになってしまいます。 そのシチュエーションが続いた結果上腕骨の変位が生まれてしまうんですね。 だから、肩甲骨を内転させようとなるわけです。
胸郭の関連性
しかし、それだけは良くなくて
肩の痛みを抱えている人の多くは
胸郭が屈曲位にあり、伸展制限が見られます。
それは選手だけでなく一般の人も同じことが言えると考えています。
胸郭が屈曲位にあると
つまり、胸椎は後弯が強く
猫背の状態ですね。
すると肩甲骨は、外転だったり前傾だったり
位置が悪くなります。
胸郭屈曲位では 肩関節は相対的に屈曲位になり、 二頭筋の短縮ー肘関節の屈曲が生まれ 上肢の質量中心は前腕にあるため それを重心線に揃えると 三頭筋や広背筋、大円筋、小円筋etc…が緊張してきます。 そうなると、先程は述べた上腕骨の変位が生まれるわけです。
五十肩、四十肩など年齢肩や二頭筋長頭腱炎
五十肩、四十肩など年齢肩や二頭筋長頭腱炎
などもこういった状態から始まるケースがあるのではないかと思います。
人は歳を重ねると椎間板の水分が減少していき
徐々に胸椎は後弯していきます。
そのアライメント変化により肩関節の周囲多箇所に炎症が広がる
それが年齢肩の正体では?
と考えています。
これに関しては、年齢肩自体多くの症例があったり そもそも原因が明確にされていないため、断言しきれません。 しかし、胸郭の制限は多くに見られます。 ということは、まず戻すべきは胸郭の制限を解くことではないかと思うわけです。
アプローチ
では、何をするかと言えば
胸部や腹部、股関節周囲筋から腰部の筋、脊椎傍筋を緩めたり
脊柱、胸郭のモビリゼーションも良いと思います。
ってなってくると、肩の治療でも
腰部や股関節にアプローチ
全身へのアプローチが必要になってきます。
そうして、胸郭の制限が改善されたところで肩へのアプローチをすると
より良い結果が生まれます。
長くなりましたが、最近思う肩の痛みについて
胸郭がかなり関係してるんじゃないの??
というお話しでした!!
少しでも若手治療家の先生方の役に立てれば幸いです。
その先生方の先の
多くの患者様が救われるよう
また考えていることアウトプットしますねー
では、またねー!!
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