繰り返す過緊張はマッスルインバランスを考えよう!

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こんにちは!

日頃、患者様の治療をしていて

治療が終わった時には筋の緊張が緩んで症状が落ち着くんだけど、

またすぐ、筋緊張が強くなって症状が戻る

なんて経験がある方は多いんじゃないかと思います。

その原因の一つとして考えられることとして

マッスルインバランスの悪循環

が考えられます。

今回はそのマッスルインバランスの悪循環についてお話していきます📝

マッスルインバランスの悪循環

マッスルインバランスの悪循環って何よ!?

って方は多いと思います。

腰部で例えると

起立筋や腰方形筋の緊張がかなり強くなっている方って結構多いんじゃないかと思います。

そういった方って起立筋や腰方形筋の緊張が強くなり

逆に腸腰筋は弱化していたりします。

過緊張を起こしている筋の拮抗筋は相反抑制の影響を受けて弱化する傾向にあります。

このように

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特定の筋の過剰使用により

筋緊張が持続し

拮抗筋は弱化

それに伴い運動パターンが異常になり

異常な運動パターンが習慣化

特定の筋の過緊張が強くなり

拮抗筋は弱化

さらに異常な運動パターンが習慣化され・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

と繰り返すのが、マッスルインバランスの悪循環です。

こういった患者様に必要なことは

過緊張を起こしている筋を緩めることだけではなく

弱化している筋に対するエクササイズを行ったり、過緊張筋に対してストレスが大きくなる運動パターンを修正してあげることです👍

習慣化された異常運動パターン

私が治療している方では、保育士さんで腰痛で悩んでいるAさんがマッスルインバランスの悪循環に陥っていました。

仕事中抱っこで寝かしつけた子供をベッドに降ろす動作でだんだん痛みが出てきたようで、最近では顔を洗う時にも腰痛があるようです。

身体を見ると起立筋や腰方形筋の緊張がかなり強い状態でした。

Aさんは抱っこで寝かしつけた子供をベッドに降ろす動きで

背中全体を丸めてベッドに降ろしていました。

結論から言うとこの動作が腰部の緊張を強める原因の一つです。

しかし、この動作も一回だけでは腰部に過緊張は起きませんが

この動作を日々繰り返し行うことで腰部の過緊張が生まれます。

この動作を改善しないまま、過緊張を起こしている筋に徒手的にアプローチをしても、その場では改善するかもしれませんが

またすぐに緊張が戻ってしまいます。

それどころか、どんなにアプローチしても

緩まなかったり、治療中すぐに緊張が強くなったりするケースもあります。

そんな方の治療で大切なのは

マッスルインバランスの改善

習慣化された異常な運動パターンの修正です。

マッスルインバランスの改善

では、このケースではどんなアプローチが必要なのか

Aさんのケースでは、腰部起立筋や腰方形筋の緊張に対してアプローチしてもあまり効果がありませんでした。

そこで必要なのがマッスルインバランスの改善です。

Aさんには腸腰筋の弱化が見られました。

股関節屈曲に対して力が入りにくく、スクワット動作では腰椎の後弯が見られます。

マッスルインバランスの改善のための機能的運動療法ガイドブックより引用

そのため、まず↓のような腸腰筋に対するトレーニングを行います。

マッスルインバランスの改善のための機能的運動療法ガイドブックより引用

初めはうまくできなかったAさんも徐々に力が入るようになりました。

そして、スクワット動作の改善

腰椎後弯を起こさず、正しい動き方を伝えます。

さらに日常動作で痛みの出る

子供を降ろすときや洗顔の時の動きで

ヒップヒンジを意識して行ってもらうよう、動作指導を行いました。

治療中、なかなか緩みの出なかった腰部の緊張も

腸腰筋のトレーニングを行った後では緊張が落ちていました。

トレーニングを続けてもらうことで、腰痛はかなり落ち着いたようでした。

最後に

徒手でのアプローチで改善しないケースの中には、マッスルインバランスの悪循環があるケースをよく見かけます。

徒手でのアプローチだけでなく

マッスルインバランスや異常な運動パターンの修正を提案することも患者様の症状改善に繋がるんですね!

今回は以上です!

この記事が若手治療家やトレーナー、患者様の役に立ちますように✨

参考書籍

マッスルインバランスの改善のための機能的運動療法ガイドブック

おススメです!

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