治療家を目指す人必見ーAKA関節運動学的アプローチ 博田法ー

おすすめ本・アイテム

こんにちは!

治療家仲間や、後輩と話をしていると

何を読んで勉強してるんですか?

おススメの本ってありますか?

と聞かれることがあります。

人によって、その時必要な情報は違うと思いますが、今回は私が読んで良かったと思える1冊をご紹介します。

治療家になるなら医学書は高くても買うべき

私も治療家になるために勉強を始めたとき、どんな本を読んだらいいのわからず

書店に行っては、たくさんの本を買いました。

これは勉強になった!!というものが多いですが

中には、ハズレだったなーと思うものもありました。

医学書って金額が高いから、なかなか気軽に買えないし

ハズレだった時のダメージが大きいです。。。(笑)

しかし良い本は、たとえ金額が高くても

一生、自分の知識として治療に役立ってくれますし

何より何度も読み返すことができます。

面白いことに、書いてある内容は同じなのに

読むたびに新しい発見があります。

自分の治療家としてのステージが上がるごとに

同じ文章を読んでも、発見やひらめき、見え方が変わるんですね!!

なので私は、医学書は借りるのではなく

購入して自分で所有することをお勧めしています。

今回は、私が駆け出しの頃におススメされて

今でもこの本があって良かったと思える1冊

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版

をご紹介したいと思います。

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法を紹介すると

それって仙腸関節の治療法でしょ?

とよく言われます。

確かに仙腸関節の治療でAKAは有名かもしれません。

この本の中にも、もちろん仙腸関節について書かれています。

しかし、それだけではないんです。

この本に書かれている内容は

仙腸関節だけでなく、あらゆる関節の

関節の構造

関節包内運動

しまりの位置

ゆるみの位置

について詳しく書かれています。

中でも関節包内運動についての知識は私の治療にとって必要不可欠なものになりました。

私は鍼灸あん摩マッサージ指圧師と日本スポーツ協会アスレティックトレーナーの資格を持っていますが

関節についてこんなに詳細に教えてもらったことはありませんでした。

学校では筋肉の起始停止、作用は教わりますが

関節の動きを理解するとその筋肉についての作用と、筋肉による関節運動の制限についてよくわかります。

つまり、筋肉の知識に関節の動きに対する知識が合わさるとさらに効果的なアプローチができるようになります!

関節包内運動

関節包内運動とは滑膜関節における関節面相互の運動の総称で、構成運動と副運動がある。

構成運動とは自動および他動的な骨運動に伴って生じる関節面の運動で、滑り、転がり、軸回旋からなる

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版より抜粋

滑り、転がり、軸回旋は各関節で3つの中で1つだけ起こって、関節運動になるのではなく

組み合わさって動く関節も多くあります。

膝関節では、屈曲位から伸展運動において、滑り、転がり、軸回旋が順に組み合わさって起こります。

「骨運動に伴って生じる関節面の運動では、関節面が凹面なのか凸面なのかで一定の法則があり、これを凹凸の法則という」

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版より抜粋

関節面の形状が凹なのか凸なのかで骨運動の方向に対して、滑りの方向が変わります。

凹の法則

凹の法則では

骨運動に対して、関節面の滑りの方向が同じ方向になります。

例えば、上腕骨に対する尺骨の動きが凹の法則になります。

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版より引用

凸の法則

対して凸の法則では

骨の運動に対して、関節面の滑りの方向は反対の方向に滑ります。

例えば、肩甲骨に対する上腕骨の運動が凸の法則になります。

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版より引用

このように一見動き(骨運動)は同じでも、

関節面の形状によって滑りの方向が正反対になります。

これを知っているか知らないかで、

モビリゼーションの精度が大きく変わります。

また、関節の動きの制限に対してアプローチの幅が増えます。

この凹凸の法則はすべての滑膜関節で当てはまるものなので

治療家やトレーナーは必ず知っておくべき内容です。

手関節の関節包内運動

私は体操競技のトレーナーとしても活動しているので

手関節の相談が多く、駆け出しの頃は手関節についての勉強たくさんしました。

関節包内運動の実際の関節の例としてて、動きの細かい手関節について書いていきます。

掌屈位から中間位までの背屈運動

舟状骨は近位列の手根骨として動き、月状骨とともに手根関節面を掌側へ滑る。

中間位から背屈位っまでの背屈運動

舟状骨は有頭骨、有鈎骨、小菱形骨としまりの位置となり、遠位列の手根骨として働き掌側へ滑る。

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版より引用

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版より引用

一例ですが、

手関節の背屈も外見上では前腕に対して、手部が背屈しているように見えますが、

上記のように関節包内運動に着目すると、かなり繊細な動きをしています。

背屈制限があるから、前腕屈筋を緩めれば良いというわけではない。

もっと複雑な動きなんです。

これを知ったことにより、私の手関節に対するアプローチが大きく変わりました。

まとめ

治療家として日々クライアントと接する中で

その時々で必要な情報は異なります。

今回は、私が駆け出しの時に読んだ本で治療の中で関節に対する理解が大きく変わった一冊

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版を紹介しました。

AKAと聞くと、仙腸関節のアプローチ?

とよく聞かれますが

体のあらゆる関節について詳細に書かれてます。

関節包内運動には

滑り、転がり、軸回旋の動きが見られます。

関節面の形状は骨によって異なり

凹の法則

凸の法則

といったように関節面の形状により関節面の滑りの方向が異なります。

これを知っているか知らないかでアプローチの幅が大きく変わります。

今回は

AKA 関節運動学的アプローチ 博田法 第2版

の内容一部の紹介と

私が治療において為になったと思う内容の一部を書きました。

治療家を目指す方には読んでもらいたい非常に為になる一冊です。

ぜひ手に取って、日々の治療に生かしてください。

この記事が治療家やトレーナー、その先の患者様の役に立ちますように。

今回は以上です。

では、またねー!

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