足関節の痛み

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こんにちは!

今日は先日出会った足関節の痛みに対する治療がとても興味深かったためシェアします!

男子体操選手が足関節が痛いと相談に来ました。

主訴は足関節を底背屈すると

↓写真にオレンジで記した

足関節後部アキレス腱の両側で踵骨上に痛みが出るとのことでした。

足関節を後ろから見た図                                     

足部が下腿に対して前方にスライドしていることと痛みの部位から

長母指屈筋腱や腓骨筋腱の硬さや炎症を疑いました。

足部や距骨の調整すると背屈の痛みはなくなりましたが

底屈の痛みが残りました。

踵骨の動きの悪さも見られたため

足底や下腿三頭筋等から動きを出しますが、ほぼ変わらず。。。

なんだろーなーと考えていましたが

ずっと股関節前面の硬さが気になっていたため股関節を見ることにしました。

すると腸腰筋の硬さが強く

ASIS内側の外側大腿皮神経にチネル徴候が見られました。

オレンジの部位にチネル徴候

足関節の痛みの原因

もしかしたらこれかも。。。

と思い、

外側大腿皮神経の絞扼を解くように介入します。

チネル徴候がなくなり

「足首これでどう?」と聞くと

あっ、ほとんど痛くないです!!

腓骨筋腱あたりに少し痛みが残るため、最後に腓骨筋に刺鍼すると

底背屈の痛みはなくなりました!

これめっちゃ面白くないですか?

ちょっと不謹慎ですが、あまり見ないパターンだったため興味深いなーって思いました。

なんで治ったのかちょっと不思議でそのあともいろいろ考えました。

で考えたのが大腿神経から伏在神経の痛みじゃないかっていうこと

神経の絞扼があるとその近位や遠位にも緊張が波及するんじゃないかと思っていて

たとえば尺側手根屈筋の硬さで尺骨神経の絞扼があっても、頸部の緊張がでてしまいます。

逆に頸部の影響で上肢の緊張が出ることもあります。

それと同じように

外側大腿皮神経の絞扼が大腿神経の緊張を生み、その延長で

伏在神経にも影響がでて足関節の痛みに繋がったんじゃないかと考えています。

あくまで考察の域ですので、違う回答が見つかったらまたシェアします。

そして、

いや、それって〇〇の影響でしょ!

って方がいたら教えてください。笑

治療をしていると、今回のように思ってもみなかった場所が治療点だった

なんてことがたまに出てきます。

そのたびに、人の身体って面白いなーって思うのと同時に

しっかり考察を重ねることで、知識や経験値が増えていきます。

わからなかったことは調べる!

不思議なことはよく考察する!

それを重ねることでしか、治療家として成長はできないですね!

締まりが悪いですが今日はこんな感じです!

この記事が若手治療家やその先の患者様の役に立ちますように。

んじゃ、またねー!

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